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【主張】相撲理事改選 公益に資する組織なのか

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【主張】
相撲理事改選 公益に資する組織なのか

 不祥事が続く日本相撲協会の理事候補選が行われた。

 世間の関心を集めた改選にもかかわらず、元横綱日馬富士の暴力事件にからみ理事を解任された貴乃花親方(元横綱)の動向ばかりが話題を集めた。角界をどう変えるかという肝心の議論は脇に置かれた印象だ。落胆するほかない。

 苦戦とみられる中、出馬に踏み切った貴乃花親方は落選し、10人の理事候補者に新たな顔ぶれが加わった。しかし、派閥に当たる一門内で票を配分しただけの選挙に大きな意味はない。

 協会は公益財団法人として税制面で優遇されている。それに見合う価値が、この組織にあるのか。この際、内外で広く議論を深める必要があろう。

 平成23年に露見した八百長問題を猛省し、協会は改革を誓ったはずだが、角界の体質は何も変わっていない。3年半前に春日野部屋で起こった傷害事件が、今年1月になって発覚した。元日馬富士の事件と同じく、暴力や隠蔽(いんぺい)といった昔ながらの体質と手を切れていない証左だ。

 公益財団法人に移行する過程で、当時の放駒理事長(元大関魁傑)は旧弊を覆す改革を試みた。最たるものが、協会による年寄名跡の一括管理と、襲名にからむ金銭授受の禁止だった。

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