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【正論】核保有により得るもの、失うものは何か 日本の核問題を理性的に論ぜよ 元駐米大使・加藤良三

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【正論】
核保有により得るもの、失うものは何か 日本の核問題を理性的に論ぜよ 元駐米大使・加藤良三

元駐米大使・加藤良三氏 元駐米大使・加藤良三氏

 北朝鮮の核・ミサイル問題は日本の国防を現実感をもって考える、好個の機会となるだろう。

≪アメリカは直ちに反撃に出るか≫

 今、北朝鮮の核武装というと専ら核弾頭と大陸間弾道ミサイル(ICBM)に焦点が当たる。しかし、日本の立場からすると、既に北朝鮮が200基以上を実戦配備している核搭載可能な中距離ミサイル「ノドン」が深刻な問題である。ノドンは最大射程1500キロでアメリカには届かないが、日本全域をカバーする。そして実質的には、日本に向けられたミサイルである。

 仮に日本がノドンによる(核)攻撃を受けたとして、アメリカが本土配備の戦略核をもってでも日本を防衛するかという問題、いわゆる「デカップリング」がつとに提起されてきた。

 それでも日本でノドンがそれほど議論されないのは、おそらく「北朝鮮の核は核以外の新型通常兵器をもって始末できる」「ノドンによる対日攻撃はかなりの確率で在日米軍基地に対する攻撃となろう。だから、アメリカがグアムやハワイの戦略爆撃機などですぐに反撃に出る」という楽観論があるからだろう。

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