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【日曜に書く】もっと野球を もっとキャッチボールを 論説委員・別府育郎 

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【日曜に書く】
もっと野球を もっとキャッチボールを 論説委員・別府育郎 

 その週末、プロ12球団の全選手、全審判員が喪章をつけて試合に臨み、全試合の開始前に黙祷(もくとう)をささげた。

 10代のころからの、長い友人でもあった。毎年正月には同年の友人の集いがあり、彼はいつもその中心にいた。昨年も今年も、集いは自然と彼をしのぶ会の様相を帯びた。

 松原は平成23年、雑誌「経済界」の取材にこう答えていた。

 「ほんの少し前まで、公園や路地でキャッチボールに興じる子供たちや親子の姿が見られました。しかし最近では、安全性の問題から禁止する公園が続出し、エンターテインメントの多様化から、その機会が減っている」「たった1個のボールと1人の相手がいればできるが、簡単そうに見えて奥が深いこのコミュニケーション手段を、どうすれば復活できるか」

 松原はシーズンオフに現役選手らと被災地をはじめとする全国を回り、少年野球教室でキャッチボールの重要性、素晴らしさを説き続けた。それ自体を競技化した「キャッチボール・クラシック」の普及や、安全性を重視した専用球の開発、販売などにも文字通り命を削った。

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