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【主張】米政権とTPP 「復帰」の真意を見極めよ

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【主張】
米政権とTPP 「復帰」の真意を見極めよ

 重大な方針転換となるのだろうか。トランプ米大統領が世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)の演説で、環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)への復帰を検討する考えを表明した。

 TPPから永久に離脱するという大統領令に署名したのは、1年前の就任直後だった。

 TPPを一切認めないかたくなな姿勢を改めるなら、米国復帰を望んできた参加各国にとって歓迎すべき兆候だといえる。

 見極めねばならないのは唐突に復帰を持ち出した真意だろう。

 トランプ氏は「全ての参加国の利益になる」ことが前提というが、米メディアには「米国にとって、とても良い内容になるならばTPPをやる」とも述べた。

 再交渉への期待もうかがえるが、自国の都合で協定をねじ曲げるような発想なら、簡単には応じられない。

 TPPの意義をどう捉え、どんな変更を求めるのか。米国がそれを具体的に示し、各国の理解を得られるかである。

 演説で、米国が不利を強いられるとして否定してきた多国間協定に関与する意向を示した。米国第一は孤立主義ではないという。

 北米自由貿易協定(NAFTA)の再交渉は、米国の期待通りに進んでいない。逆に、TPPは米国以外の11カ国で3月に署名することが決まった。こうした現実を目の当たりにして独善的な通商戦略の修正を図りだしたのか。

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