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【主張】平昌五輪 「スポーツ」を軽んじるな

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【主張】
平昌五輪 「スポーツ」を軽んじるな

2006トリノ冬季五輪の開会式で、南北統一旗で入場する韓国と北朝鮮の選手団=イタリア・トリノのコムナーレ競技場 2006トリノ冬季五輪の開会式で、南北統一旗で入場する韓国と北朝鮮の選手団=イタリア・トリノのコムナーレ競技場

 オリンピックとは、スポーツの国際競技大会である。その原点を忘れていないか。

 そもそも五輪憲章は大会の政治利用を禁じている。五輪が政治と無縁の存在であり得ないのは歴史が証明しているが、平昌五輪への北朝鮮の参加に前のめりとなる韓国の姿勢は度が過ぎている。スポーツを、あまりに軽んじてはいないか。

 韓国は五輪開会式で朝鮮半島を描いた統一旗を掲げて合同入場行進することや、アイスホッケー女子で合同チームの結成などを提案し、北朝鮮と合意した。

 これには韓国国内からも、批判の声が上がっている。「北朝鮮選手を加えることで五輪から押し出される韓国選手がかわいそう」といったものが代表的だ。

 韓国代表チームのマリー監督も「五輪を目前にこうした話が出るのは衝撃的だ。選手らに間違いなく影響する」と非難した。

 韓国政府は、既存の代表選手23人に北朝鮮選手数人を合流させるもので「韓国選手に被害はない」と説明している。

 競技団体と何ら事前協議を行わないまま、南北対話を進めたのだろう。そうでなければ、こんな乱暴な説明はできない。

 五輪のアイスホッケーは登録選手23人、1試合の出場選手22人と定められている。

 ゴールキーパーを含めて6人で戦うアイスホッケーは「氷上の格闘技」とも呼ばれ、運動量が多く体力の消耗が激しいことから試合中、何度も選手交代を繰り返す。1試合の出場選手数に特例が認められれば、公平性を大いに欠くことになる。

 すでに平昌五輪の1次予選で韓国と戦うスイス連盟は「競争を歪曲(わいきょく)するものだ。スポーツの観点から賛成できない」と懸念を表明している。韓国政府が説明する「特例で登録選手数を増やす」という案は全く現実的でなく、これを受け入れれば、国際競技連盟が激しく批判されるだろう。

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