産経ニュース

【一筆多論】TPP拡大論の可能性 米の孤立と高まる日本の役割 長谷川秀行 

ニュース コラム

記事詳細

更新

【一筆多論】
TPP拡大論の可能性 米の孤立と高まる日本の役割 長谷川秀行 

 ここで留意しておきたいのは、この1年で、国際社会が期待する日本の役割が格段に高まったことだ。

 通商関連のさまざまな国際会議に出席した担当者らが一様に口を揃(そろ)えるのは、米国の孤立である。議場の内外で米国代表に他国から声がかかる場面はめっきり減り、従来の会議風景は様変わりしたといわれる。

 排外的な米国に対する各国の反発も当然大きい。昨年末の日米欧貿易閣僚会合は米欧間の激しい感情的対立で、一時は開催すら危ぶまれたほどである。

 一方、経済への国家介入を改めない中国が市場経済や自由貿易の旗振り役となることはあり得まい。独善的な振る舞いが目立つ米中両国に翻弄されずに国際社会を糾合する。日本の経済外交に必要なのは、その構想力と実行力である。(論説副委員長)

「ニュース」のランキング