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【一筆多論】TPP拡大論の可能性 米の孤立と高まる日本の役割 長谷川秀行 

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【一筆多論】
TPP拡大論の可能性 米の孤立と高まる日本の役割 長谷川秀行 

 新年早々、日本の通商戦略に関わる興味深いニュースがあった。来春の欧州連合(EU)離脱を控えた英国が、日本など11カ国による環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)に参加することを検討しているという英紙報道である。

 TPPはアジア太平洋地域の枠組みだ。地理的に遠い英国とTPPという組み合わせは、正直言って想像もしていなかった。どこまで現実味があるのかというのが第一印象である。

 実際、英政府が公式に参加の意向を示したわけではない。何よりも英国の優先課題はEUとの通商関係をどうするかである。その点では、現時点で「英国とTPP」が具体性を帯びているとは言い難い。だが、将来的にはどうなのか。

 EU離脱後の英国は、これによる貿易への悪影響を減じるためにも、日本を含むEU以外の国々と通商交渉を進める必要がある。

 その際、多くの国と個別交渉を重ねるより、TPPのような多国間協定に加わった方が手っ取り早いと判断するかもしれない。ならば、選択肢として十分にあり得るのではないか。

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