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【スポーツ茶論】正木利和 「ボクシングの虫」のうずき

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【スポーツ茶論】
正木利和 「ボクシングの虫」のうずき

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 昨年大みそか、彼のおいで、11月にWBAフライ級タイトルを返上していた井岡一翔(28)が記者会見し、正式に現役引退を表明した。世界3階級を制したトップボクサーの引退の背景は、これまでもあれこれささやかれてはきたが、本人の言によると「3階級制覇をかなえたときに引退しようと思っていた」ということらしい。その達成感が、次第にモチベーションを侵食していったのだろう。そして、毎年リングに立って戦ってきた日を選ぶと「ボクシングに関しては未練もない」という言葉を残してかっこよく去った。

 だが、「奇妙なスポーツ」をあなどってはならない。

 日本の軽量級シーンはいま、「怪物」井上尚弥(24)を軸に世界を巻き込んで活況を呈している。そこに彼が再び現れれば、きっと「軽量級黄金時代」への新たな切り札となるに違いない。彼のなかの「ボクシングの虫」が、もっと激しくうずかんことを…。

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