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【主張】経済再生 脱デフレの好機逃すな 賃上げで回復の実感高めよ

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【主張】
経済再生 脱デフレの好機逃すな 賃上げで回復の実感高めよ

大発会の取引で急反発し、終値として約26年ぶりの高値を付けた日経平均株価を示すボード=4日午後、東京都中央区 大発会の取引で急反発し、終値として約26年ぶりの高値を付けた日経平均株価を示すボード=4日午後、東京都中央区

 東京株式市場で日経平均株価が26年ぶりの高値をつけて新年の取引が始まった。足元の景気は戦後2番目に長い回復局面だという。果たして、消費者の財布のひもは緩んでいくだろうか。

 企業や家計に染みついたデフレ心理を払拭し、成長を実感できる力強い経済を実現する。

 長らく指摘されてきたこの課題に、明確な答えを出さなければならない。具体的な行動にさっそく取りかかることが肝要である。

 欧米や中国などの世界経済は同時回復の様相だ。それを追い風に企業は収益を伸ばした。成果を設備投資や賃上げにつなげ、個人消費を喚起する。経済の好循環への機を逃してはなるまい。

 ≪成長基盤固める改革を≫

 安倍晋三政権の役割は引き続き大きい。来年10月には消費税率10%への増税が予定される。デフレ脱却に、これ以上手間取っているわけにはいかない。成長力を底上げする改革を加速すべきだ。

 アベノミクスの5年間で、国内総生産(GDP)は大きく拡大した。円安や株高が進み、企業の利益は過去最高水準である。失業率が2・7%まで低下するなど、雇用環境の改善も著しい。

 それでも多くの国民は、景気の回復を感じ取っていないという。理由の一つは、実質賃金が期待ほど伸びていないことだろう。

 首相は経済界に対し、今年の春闘で3%の賃上げをするよう求めている。3%以上の賃上げをした企業への減税拡大など、税制面でも後押しする。

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