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【主張】衛星「しきさい」 環境で一層の国際貢献を

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【主張】
衛星「しきさい」 環境で一層の国際貢献を

公開された観測衛星「しきさい」=2017年11月14日、鹿児島県の種子島宇宙センター 公開された観測衛星「しきさい」=2017年11月14日、鹿児島県の種子島宇宙センター

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)の気候変動観測衛星「しきさい」が、鹿児島県の種子島宇宙センターからH2Aロケット37号機で打ち上げられた。

 しきさいは大気中のちりや雲、二酸化炭素を吸収する植物の分布などを「宇宙の目」で継続的に詳しく観測する。地球温暖化のメカニズム解明や予測精度の向上を目指す。

 地球温暖化問題に国際社会が足並みをそろえて取り組むうえで、高精度の観測と将来予測は不可欠である。しきさいの運用と成果を通して、地球環境分野での一層の国際貢献を果たし、国際社会における日本の存在感を高めたい。

 温暖化は二酸化炭素など温室効果ガスの大気中濃度が上昇することによって進行するとされる。しかし、太陽光を遮るちりや雲、二酸化炭素を吸収する植物の分布がどの程度影響するのかは解明されていない。

 このため、将来予測の精度は低く、国連の温暖化予測でも今世紀中の気温上昇(世界平均)は2・6~4・8度と幅がある。過去100年の気温上昇が約0・8度なので、2度強の誤差は大きい。

 地球の将来の状態を正しく予測し適切な対策を実施するには、気候変動に影響を及ぼす物質の長期的観測が不可欠である。しきさいはその重責を担う。

 日本は2009年に温室効果ガスを観測する衛星「いぶき」、12年に水の循環を観測する衛星「しずく」を打ち上げている。

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