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【葛城奈海の直球&曲球】拉致被害者を誰より案じられる両陛下 いかに大御心に添うか真摯に応える年

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【葛城奈海の直球&曲球】
拉致被害者を誰より案じられる両陛下 いかに大御心に添うか真摯に応える年

「新年祝賀の儀」を終え、退出される天皇、皇后両陛下と皇太子さま、秋篠宮さま=1日、宮殿・松の間(代表撮影) 「新年祝賀の儀」を終え、退出される天皇、皇后両陛下と皇太子さま、秋篠宮さま=1日、宮殿・松の間(代表撮影)

 「伝統あるこの国を守ることができる幸せを感じています」。昨年末の会合で知人の発した言葉が琴線に触れた。同胞が40年も拉致され続けているのに“平和”を謳歌(おうか)する日本。「この国を守れていないふがいなさ」にばかり目が向いてしまう私には新鮮な視点であり、それでいて、なにか深いところに響いた。

 私たちが守りたいと思う「伝統あるこの国」とは何か。どんな時代にも変わらず日本の歴史を貫いてきたのは、国安かれ民安かれという天皇陛下の祈りに国民が包まれ続けてきたことだろう。権力をもって支配するのではなく国の様や民の心をお知りになろうと努める陛下にとって国民は「大御宝(みたから)」、つまり、わが子のような存在だ。

 歴代天皇は大地震など天変地異があれば、自身の「不徳の致すところ」とし、元旦の儀式として宮中で行う四方拝では「盗賊、毒、危難、害などあらゆる禍(わざわい)が国民に降りかからずわが身を通過しますように…」と祈られている。その恩は私たち国民一人一人に降り注いでいる。民は陛下と一体となり、大御心(みこころ)を体する国民たらんと務める。それが日本の国柄であろう。だからこそ「守ることに幸せを感じ」られるのではないか。

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