産経ニュース

【正論】「9条2項」改正派に誤解ないか 自衛隊は現状でも「軍隊」として侵略に対処できるが… 国士舘大学特任教授・日本大学名誉教授・百地章

ニュース コラム

記事詳細

更新

【正論】
「9条2項」改正派に誤解ないか 自衛隊は現状でも「軍隊」として侵略に対処できるが… 国士舘大学特任教授・日本大学名誉教授・百地章

 国士舘大学特任教授・日本大学名誉教授 百地章氏(北野浩之撮影)  国士舘大学特任教授・日本大学名誉教授 百地章氏(北野浩之撮影)

 現在、改憲勢力が国会の両院で3分の2以上を占めているが、これがいつまでも続く保証はない。ここ1、2年が正念場であり、今や、1歩でも2歩でも憲法改正を進めるしかなかろう。もはや「願望」や「信念」を披瀝(ひれき)し合っている段階ではない。

≪防衛出動時は軍隊として行動≫

 このような現実主義の立場から、筆者は先に本欄(8月9日付)において、9条1、2項には手をつけず、憲法に「自衛隊の保持」を明記する案について賛成の意見を述べた。その意義は、ひとことで言えば「自衛隊の地位を高め名誉を与えるため」である。さらに言えば、「自分たちの国は自分たちで守る」との主権者国民の意思と決意を表明し、対外的抑止力を高めるためでもある。

 これはもちろんゴールではない。国民の理解を得た上で将来、自衛隊を軍隊として位置づける必要がある。この点、9条2項改正派の中には、「戦力の不保持」を定めた2項を改正しないと主権国家として対応できない、つまり外国の侵略に対処できないと誤解している向きもあるようだ。しかし、現状でも対処は可能である。

 自衛隊は、法制度上は「軍隊」でなく「警察的組織」である。それゆえ、平時においては、警察並みの行動しかできない。

続きを読む

「ニュース」のランキング