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【主張】のぞみ亀裂 安全最優先は名ばかりか

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【主張】
のぞみ亀裂 安全最優先は名ばかりか

 わずか12年前に重大事故を引き起こしていながら、あまりにも安全意識に欠けている。

 博多発東京行きのぞみ34号の台車に亀裂が入った問題で、JR西日本副社長らが会見した。

 亀裂は台車両側面各17センチのうち14センチに及び、底面も完全に割れていた。破断寸前といえる。

 深刻なのは、最初に異常が確認されてから名古屋駅まで、約3時間も運行したことだ。約千人を乗せたまま脱線すれば、大惨事となった可能性がある。

 のぞみ34号は11日午後、博多駅を出発した。約20分後、乗務員が焦げたようなにおいを確認している。車内にもやがかかっているという乗客の指摘もあった。

 岡山駅から乗車した車両の保守担当者も、異音を聞いた。それでも、車両を止めて点検すべきだという意見は結果的に退けられ、運行は続けられた。

 新大阪駅でJR東海に運行を引き継ぐ際、JR西日本の乗務員は「異臭があり確認したが異常はなし」と伝達している。

 信じられないずさんさである。停止させなかったことについて、「これまでのルールの中で止められなかった」と説明したが、いったいどういうルールか。定時運行を優先させるためのものだとでもいうのだろうか。

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