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【主張】米の国家安保戦略 超大国の責任実行に移せ

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【主張】
米の国家安保戦略 超大国の責任実行に移せ

国家安全保障戦略について演説するトランプ米大統領=12月18日、ワシントン(AP) 国家安全保障戦略について演説するトランプ米大統領=12月18日、ワシントン(AP)

 トランプ米大統領が、政権初の包括的な安全保障政策となる国家安全保障戦略を公表した。

 「力による平和の維持」を柱として打ち出した点に注目したい。

 世界最強の軍事力により、現行の国際秩序と価値を守る姿勢を明確に示した。「米国第一」の基本姿勢は変わらないものの、世界の平和に目を向けようとする姿勢は評価できる。

 有言実行を求めたい。それにより、アジア太平洋に生じた「力の空白」を埋めることが重要だ。

 トランプ氏は安保戦略の中で、中国をロシアと並べて「現状変更国家」と名指しした。米国の価値や富に挑戦し、力ずくで米国が築いた国際秩序の破壊を狙う勢力だと位置づけた。

 同時に核・ミサイルによる挑発を続ける北朝鮮を、イランとともに米国や同盟国の安全を脅かす「ならず者政権」と非難した。

 協調を重んじたオバマ前政権の理想主義との決別を図る意味もあろう。実際、前政権は「アジア回帰」を掲げながら、それを裏付ける軍事的行動をとらなかった。

 そのことが、東・南シナ海における中国の軍事的拡張を助長し、北朝鮮に核開発の時間を与えた。日本にとっての直接の脅威が高まり、安保環境は悪化した。

 新戦略に基づいて、米国は海軍力増強やミサイル防衛の重層化を図り、こうした状況の改善を進めてもらいたい。

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