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【主張】金井さん宇宙へ 存在感と主体性を高めよ

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【主張】
金井さん宇宙へ 存在感と主体性を高めよ

 日本人12人目の宇宙飛行士、金井宣茂さんがロシアのソユーズ宇宙船に搭乗し、国際宇宙ステーション(ISS)に向けて飛び立った。

 金井さんは、元海上自衛隊の医師で、宇宙とは共通点も多い潜水医学の専門家である。「自分の体を使った実験をたくさんやりたい」と語り、約半年間のISS滞在中に生命科学や医学を中心とした多くの実験に取り組む。

 ISS後も見据え、有人宇宙活動における日本の存在感を高めてもらいたい。

 2024年にも運用を終える見通しのISS後の有人宇宙活動について、日本は米国が打ち出した月探査、宇宙基地建設構想に参加する方向で検討に入った。

 米露は月探査での連携に合意しており、ISSで確立した国際協力による宇宙開発の枠組みは、舞台を月に移す。米国は月を周回する宇宙基地を中継拠点として、有人火星探査を目指す構想もすでに描いている。

 日本はISS計画で実験棟「きぼう」の建設、無人補給機「こうのとり」による物資輸送などの実績を積んできた。「こうのとり」のドッキング技術の高い精度は各国から評価される。また、若田光一さんが船長(コマンダー)をつとめるなど、この数年で日本の技術と飛行士の存在感が高まったことは確かである。

 ただし、国際協力による宇宙開発を主導する立場には至っていない。ようやく、月探査への参加の方向性が示されたものの、長期的な宇宙開発構想が描き切れていない。有人宇宙船開発の是非に関しても、本格的な議論は棚上げにされたままである。

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