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【正論】米国に最重要パートナーが日本と納得させ、太平洋に顔を向けさせよ 元駐米大使・加藤良三

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【正論】
米国に最重要パートナーが日本と納得させ、太平洋に顔を向けさせよ 元駐米大使・加藤良三

加藤良三氏 加藤良三氏

 トランプ米大統領についての批判的な論調は変わるところがない。筆者の周りにも強烈な反トランプ派がいる。大統領個人(プレジデント)と大統領職(プレジデンシー)とは区別されるべきである。後者に対しては常に敬意を持つべきものだと思う。

 ≪圧倒的に大西洋に注がれる視線≫

 個人としてのトランプ大統領は非民主社会の指導者と同様の独裁者なのだろうか。これは情緒を離れて検証する必要がある。筆者はトランプ大統領の独善性は強く見えるが、安全保障分野で彼が全ての政策を決めていると思ったことはない。

 11月のアジア歴訪を見ると、トランプ大統領の下での「インター・エージェンシー・システム」(国家安全保障会議、国防、国務、財務など主要機関トップの連絡・協議システム)はよく機能し、大統領のための安全弁になっていたように思う。

 米中首脳会談で中国が示した約28兆円の経済パッケージに、トランプ大統領は強い印象を持ったとの見方があるが、内実はそうではない。米政府はその内訳をよく分析しており、いたって冷めていたとの説明を信頼できる筋から受けた。多分その通りだと思う。

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