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【主張】国民栄誉賞 変化激しい時代の指針に

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【主張】
国民栄誉賞 変化激しい時代の指針に

永世七冠を達成し、日本記者クラブで会見する羽生善治氏=13日午前、東京都千代田区(飯田英男撮影) 永世七冠を達成し、日本記者クラブで会見する羽生善治氏=13日午前、東京都千代田区(飯田英男撮影)

 そんな逆境にも悲観せず、人間にはないAIの新たな発想を取り入れる。その一方でAIの答えを過信せず、古い棋譜にも知見を求める。最先端のものに鋭敏な感覚と温故知新を併せ持つ柔軟さは、変化の激しい時代を生き抜く上で見習いたい。

 羽生棋聖は若い棋士の感覚を取り入れることが増えたという。世代のずれから生まれる若者の感性への違和感は、刺激になるとも語っている。現代の若者は、もっと自信を持っていい。

 井山七冠は今年春にAIに敗れて以降、AIの着手を公式戦で試すなど「自分はまだまだ」と新たな境地を求めている。羽生棋聖はタイトル通算100期に王手をかけ、故大山康晴十五世名人による史上1位の1433勝にもあと42勝としている。過去の実績に安住せず、新たな挑戦を続ける2人の姿は、同じ時代を生きるわれわれの道しるべになろう。

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