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【正論】崩れる保守VSリベラルの対立軸 自民の「革命」乱発も不可解だ 社会学者・関西大学東京センター長・竹内洋

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【正論】
崩れる保守VSリベラルの対立軸 自民の「革命」乱発も不可解だ 社会学者・関西大学東京センター長・竹内洋

社会学者・関西大学東京センター長・竹内洋氏(栗橋隆悦撮影) 社会学者・関西大学東京センター長・竹内洋氏(栗橋隆悦撮影)

 保守VSリベラルという対立軸がメディアで自明のようにいわれてきた。ところが世論調査(読売新聞・早稲田大学共同調査、7~8月実施)で次のようなことがわかった。若い世代(18~29歳)は、共産党を保守とし、維新をリベラルとしているのである。30代と40代にも似た傾向がみえる。この調査結果が発表されたあたりから、保守VSリベラルの対立軸が妥当なのかどうかとされてきている。

 それもあってだろうが、枝野幸男立憲民主党代表は、10月の総選挙後、われわれは「保守リベラル」だとか、「リベラルでなくて保守である」などと言い始めた。ここまでになると対立軸そのものがわからなくなる。

 そこで戦後政治の対立軸の変化の中で、なにゆえ保守VSリベラルという対立軸が台頭してきたかをみていこう。

≪二項対立が鮮明化していた戦後≫

 敗戦直後の政党の対立軸は、保守VS民主あるいは保守VS進歩だった。左派政党は民主主義と進歩主義の推進勢力とみられていた。左派の同伴知識人が進歩的文化人、左派の労働組合などが進歩的勢力や民主的勢力といわれた所以(ゆえん)である。ところが1950年に勃発した朝鮮戦争によってアメリカ型の資本主義かソ連型の社会主義かの二項対立構図がせり出した。

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