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【オリンピズム】冷たい戦いを超えて(9)スポーツは重要で難しい「労働」

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【オリンピズム】
冷たい戦いを超えて(9)スポーツは重要で難しい「労働」

 ソ連の五輪参加が議論され始めた47年、IOC副会長だったアベリー・ブランデージは「アマチュアは楽しみのためにスポーツを行い、身体や精神、社会的な利益を引き出すためにそれを行う者、また、直接、間接を問わず、いかなる報酬も受けることなく、娯楽として行っている者をいう」と定義した。

 ソ連の選手はこれに当てはまらないと思われた。だが、IOCは五輪の理想を追求し、組織の規則を守らせることを念頭にソ連参加へ妥協を図った。驚異的な泳ぎは「偶然から生まれたものではない」と淡々と語ったサルニコフ。「ステートアマ」の問題は不問のまま、ソ連はスポーツ大国となり、冷戦もまた激しさを増していった。=敬称略(蔭山実)

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