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【主張】もんじゅ廃炉申請 規制委との「二人三脚」だ

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【主張】
もんじゅ廃炉申請 規制委との「二人三脚」だ

 高速増殖炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)の廃炉計画を日本原子力研究開発機構が策定し、原子力規制委員会に認可を申請した。

 計画は4段階で構成され、完了までに30年を見込んでいるが、楽観は許されない。

 内部に液体状の金属ナトリウムを大量に抱える高速増殖炉の解体について、日本は経験を持たないからだ。

 もんじゅの廃炉は、建設や試運転での苦労を上回る難事業となろう。各工程を安全かつ効率的に前進させることが肝要である。

 まずは、そのための気構えと組織体制の確立が、原子力機構にとって必要だ。廃炉を後ろ向きの幕引き技術と考えてはならない。

 車の運転でも前進より、バックの方が難しい。高速増殖炉の廃炉工程こそ、日本の原子力技術の腕の見せどころであろう。

 一連の難作業と工程を円滑に進めていくには、規制委の対応も重要な鍵を握る。

 硬直的な規制に終始するようなことになれば期間は延び続け、3750億円を見込む廃炉費用も、その数倍に肥大しかねない。

 最難関のひとつは、高速増殖炉での核分裂と熱の運搬を担う金属ナトリウムの回収だろう。原子炉容器内などにある1次系のものだけでも約760トンという量だ。

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