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【正論】当面のインド太平洋地域の重要地帯は東南アジアにあると見るべきだ 平和安全保障研究所理事長・西原正

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【正論】
当面のインド太平洋地域の重要地帯は東南アジアにあると見るべきだ 平和安全保障研究所理事長・西原正

 安倍晋三首相は日本の外交の重要な柱となる「インド太平洋戦略」のアピールに努めている。その影響を受けて、米大統領の訪日前の10月18日にティラーソン国務長官がワシントンの演説で「インド太平洋地域重視」を繰り返し強調した。その後、アジア歴訪を始めたトランプ大統領も、横田基地での演説や安倍首相との会談、文在寅韓国大統領との共同発表文、ベトナム・ダナンでの演説などで「自由で開かれたインド太平洋」に言及した。

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 しかし日本や米国は「インド太平洋地域」重視を説くことで、外交上の得点を稼いでいるのだろうか。実は東南アジア諸国連合(ASEAN)各国はこの概念に関心を示していない。筆者が11月初めに出席したフィリピン・マニラでの会議でも同様の印象を受けた。

 安倍首相はもともと2007年にインドを訪問した際の議会演説で「インド太平洋地域」という表現を用いた。さらに昨年8月にケニアで開かれたアフリカ開発会議(TICAD)の演説でも使用した。本年の『外交青書』には「自由で開かれたインド太平洋戦略」が特集されている。

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