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【正論】貿易問題重視、中国の影響力拡大容認…トランプ歴訪に垣間見た「懸念」とは 京都大学大学院教授・中西寛

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【正論】
貿易問題重視、中国の影響力拡大容認…トランプ歴訪に垣間見た「懸念」とは 京都大学大学院教授・中西寛

京都大学大学院の中西寛教授 京都大学大学院の中西寛教授

 今月前半、トランプ米大統領は初めて東アジアを訪れ、日韓中越比の5カ国を訪問した。

 10日近い長期の歴訪だったとはいえ、式典や接待が長く、実質的な首脳外交に大統領が参加する時間は限られていた。おそらくそれは、豪勢なもてなしでトランプ大統領との良好な関係を築きたい各国首脳の意向と、大統領の自由な発言を制限したい米政権幹部たちの意向が合致したからであろう。

 結果的にトランプ大統領は主要な演説の際にほぼ原稿に沿って話し、世界を驚かすような不規則発言は飛び出さなかった。

 ≪大統領が示した3つの骨格≫

 帰国後の演説でトランプ大統領はアジア外遊が「大成功」だったと誇った。評価はともかく、今回のアジア歴訪がトランプ政権のアジア政策の骨格を示す機会となったとはいえるだろう。

 この演説で大統領が指摘したように、第1は北朝鮮に対する国際的な共同戦線の構築強化、第2は自由で開かれたインド太平洋地域の形成、第3は公平かつ互恵的な経済関係の追求である。

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