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【主張】東京パラ1000日前 競技として理解深めたい

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【主張】
東京パラ1000日前 競技として理解深めたい

 障害者スポーツの祭典である2020年東京パラリンピックの開幕まで、29日であと1000日となった。

 22競技537種目が行われ、最大で約4400人の選手が参加する。ホスト国としてパラ競技への理解を一層深め、本番を迎えたい。

 種目数は五輪の339を大きく上回る。障害の程度によって種目が細分化されているためだ。ゴールボールやボッチャなど、障害者のリハビリのために考案された独特の競技もある。

 器具や介助者の補助を得て行われるためか、東京大会の招致決定以前は勝者より敗れた著名選手の持つ物語が、メディアに報じられることも多かった。「パラ選手=乗り越える」という構図は、パラ競技を観戦する上で大事な要素だが、競技を楽しむ上では心理的な壁になる恐れもある。

 走り高跳び男子でパラ5大会連続入賞の実績を持つ鈴木徹(SMBC日興証券)は「乗り越えて頑張った、というストーリーが注目される段階はもう過ぎている」と話す。

 トップ選手の競技力は向上し、記録向上のためにどう戦い、社会の中でパラ競技をスポーツとしてどう根付かせるかという新たな段階を迎えている。

 リオ大会の陸上女子400メートル銅メダリスト、辻沙絵(日体大大学院)は「パラスポーツは人と道具が融合する場。もっと楽しく、熱くなれる」と語る。

 リオ大会では200以上の世界記録が生まれ、パラアスリートの持つ可能性が注目を集めた。義足による陸上短距離の記録が、健常者の記録を上回る日が来る可能性も指摘される。器具をどう使いこなすかという側面が、もっと評価されてもいい。

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