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【オリンピズム】冷たい戦いを超えて(7) IOCを“平等主義者”のものに

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【オリンピズム】
冷たい戦いを超えて(7) IOCを“平等主義者”のものに

 ソ連はIOCに加盟した直後のヘルシンキ五輪から参加し、295人の選手団でメダル71個(金メダル22個)を獲得する。冷戦の競争を反映してスポーツが外交の重要な手段となった瞬間でもあった。

 それから28年、モスクワ五輪を迎え、反政府行為の拡大を恐れて市民と外国人の接触を絶つことに躍起になる当局の姿があった。当時の産経新聞はこう報じている。

 《アリのはい出るすき間のないほどの…検査が行われること自体、モスクワ・オリンピックが果たして“平和の祭典”であるのかと疑わせるものだろう。民族友好のふん囲気など生まれる余地はなさそうだ》

 ソ連の“推進力”は世界の分断を拡大した。五輪の拡大が冷戦の展開とともにあったとは皮肉である。 =敬称略 (蔭山実)

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