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【世界のかたち、日本のかたち】憲法改正案が多くの賛成を得るために、「自衛隊明記」は9条と別にせよ 大阪大教授・坂元一哉

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【世界のかたち、日本のかたち】
憲法改正案が多くの賛成を得るために、「自衛隊明記」は9条と別にせよ 大阪大教授・坂元一哉

衆院本会議で所信表明演説をする安倍晋三首相=17日午後、国会(斎藤良雄撮影) 衆院本会議で所信表明演説をする安倍晋三首相=17日午後、国会(斎藤良雄撮影)

 衆議院選挙の与党圧勝により憲法改正の見通しが開けてきた。ただ安倍晋三首相もいうように、憲法改正は国民投票で決めるものである。国会が衆参両院、それぞれ総議員の3分の2以上の賛成で発議した憲法改正案に、国民(有権者)の過半数が賛成する必要がある。

 賛成が反対を1票でも上回ればいいわけだが、なにしろ明治憲法の改正(つまり日本国憲法の制定)以来、70年間やっていない憲法改正である。立憲政治の安定のためにも、過半数をなるべく多く上回る国民の賛成を得ることが望まれる。

 そのため、国会が発議する憲法改正案は、賛成する理由があるというだけでなく、反対する理由もない、とできるだけ多くの国民が納得するようなものにすべきだろう。

 この点、安倍首相の提案、すなわち憲法9条の条文を残したまま憲法に自衛隊の根拠を明記するという改正はどうか。

 改正の理由は明らかである。国家と国民の安全を守るための実力組織で、いまや世界有数の軍事力を持つ自衛隊について、憲法に一言の言及もない。この不正常は、憲法の健全性のためにも改めるべきである。

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