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【正論】9条論議の混迷に終止符を打て そのために「芦田修正」に注目せよ 駒沢大学名誉教授・西修

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【正論】
9条論議の混迷に終止符を打て そのために「芦田修正」に注目せよ 駒沢大学名誉教授・西修

駒沢大学名誉教授の西修氏(寺河内美奈撮影) 駒沢大学名誉教授の西修氏(寺河内美奈撮影)

 ≪芦田修正後の「事実」を検証する≫

 憲法9条論議の最大の盲点は、いわゆる芦田修正後のファクト(事実)を検証してこなかったところにある。

 芦田修正とは、2項の冒頭に「前項の目的を達するため」の文言を入れたことを指す。それによって、1項の目的、すなわち侵略戦争をしないという目的のために戦力を保持しないのであって、換言すれば、自衛のためには戦力の保持は可能になるという解釈が導き出される。

 芦田修正が衆議院を通過したのは、1946(昭和21)年8月24日のことである。この修正後、何があったのか。以下で簡単に整理しよう。

 修正に対して敏感に反応したのが、極東委員会(FEC)である。FECでは、修正は9条の意味を根本的に変更したものであると判断し、熱論が交わされた。

 まず9月19日、ソ連代表から「すべての大臣は、シビリアン(文民)でなければならない」との条項を導入することが提案され、翌20日、第3委員会で以下の声明が採択された。

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