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【主張】米国の慰安婦像 歴史戦の構図に目向けよ

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【主張】
米国の慰安婦像 歴史戦の構図に目向けよ

米サンフランシスコ市の公園に設置された慰安婦像。3人の女性が背中合わせに立ち、傍で慰安婦と見られる女性が見つめる構図となっている 米サンフランシスコ市の公園に設置された慰安婦像。3人の女性が背中合わせに立ち、傍で慰安婦と見られる女性が見つめる構図となっている

 米サンフランシスコ市のリー市長が、中国系などの民間団体によって市内に設置された慰安婦像の寄贈を受け入れた。

 史実をねじ曲げて日本を非難する慰安婦像を公共物にした。反日宣伝に加担するに等しい行為は容認できない。直ちに撤回してほしい。

 サンフランシスコ市議会が寄贈受け入れを可決した。日本政府と大阪市は、リー市長に対して拒否権を行使するよう働きかけたが、顧みられなかった。

 慰安婦像の碑文にある記述は、「日本軍に性奴隷にされた数十万人の女性や少女の苦しみの証拠」など事実に反するものである。

 大阪市の吉村洋文市長は「信頼関係は崩壊した」と述べ、60年間にわたるサンフランシスコ市との姉妹都市関係の解消を表明した。筋が通った判断である。日本を貶(おとし)める像を受け入れる相手と、どう友好関係を築けるのか。

 事を荒立てるのは得策ではない、という意見は国際社会では通用しない。不当な批判には抗議し撤回を求める。そうでなければ、日本の国と国民の名誉は損なわれるばかりである。

 考えるべき点は、戦後70年もたって、史実に基づかない「慰安婦問題」を持ち出すねらいはどこにあるかである。中国系などの民間団体の背景は必ずしも明らかではないが、はっきりしているのは反日宣伝で生じる実害である。

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