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【蔭山実のスポーツ茶論】全ての課題克服に通じる「自分で考えるから勝てる」

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【蔭山実のスポーツ茶論】
全ての課題克服に通じる「自分で考えるから勝てる」

延長十回、明治を破りナインとともに喜ぶ慶応の岩見雅紀(右から3人目)=神宮球場(佐藤雄彦撮影) 延長十回、明治を破りナインとともに喜ぶ慶応の岩見雅紀(右から3人目)=神宮球場(佐藤雄彦撮影)

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 岩見選手を見ていると、「弘法、筆を選ばず」ではないが、道具などを議論するだけではすまない気がしてくる。

 「練習環境が自分に合っていたのは大きい。“個々に考えて練習する”。自分なりに課題を持ちながら練習してきた。人間として成長するために必要なこともたくさん教わった。すごく大きな財産になった」

 岩見選手はインターネットスポーツメディア「スポーツブル」でこう話していた。慶応義塾塾長を務めた小泉信三の「練習は不可能を可能にす」という有名な言葉があるが、それを体現するかのように、着実に進化を続けてきたのではないだろうか。

 そこで忘れてはいけないのは、この言葉はスポーツだけではなく、生きる全ての課題を克服する姿勢に通じることだ。体力や技術の向上にとどまらず、「道徳的能力は練習によって高められ、その発達には限界はない」とも教えている。

 21本塁打は才能や力だけで残した記録ではない。人としての成長がそこに表れていたのではないか。来年の平昌から20年の東京へと向かういま、結果を残すためにアスリートは何をすべきか。そのお手本が岩見選手の戦い続けた4年間に集約されているように思う。

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