産経ニュース

【主張】核のごみ説明会 李下に冠をただすなかれ

ニュース コラム

記事詳細

更新

【主張】
核のごみ説明会 李下に冠をただすなかれ

 原子力発電から出る高レベル放射性廃棄物(核のごみ)の処分に関する原子力発電環境整備機構(NUMO(ニューモ))の住民向け意見交換会で信頼性を傷つける事態が起きた。

 NUMOと経済産業省は、全国で意見交換会を開催中だ。NUMOから開催の広報業務を孫請け受託した業者が、一部の大学生に1万円の謝礼を支払う約束で、出席するよう動員をかけていたのである。

 対価を絡めた動員は、6日に開催された埼玉会場で発覚した。意見を述べた大学生の1人から「1万円もらえると聞いて参加した」との発言があった。

 NUMOが業者に確認して、事実であることが分かった。業者は大学生に対し、会場での質問や発言内容などの指示を一切、出していなかったとしている。

 そうであるにしても、広報活動への取り組みの認識が甘くはないか。世耕弘成経産相は業者委託の見直しなどを指示したが、経産省自身の意見交換会でもある。当事者意識をもって関わるべきだ。

 「科学的特性マップに関する意見交換会」を正式名称とする説明会は、10月17日の東京から始まり、福島県を除く46都道府県庁所在地で順次開催の途上にある。

続きを読む

「ニュース」のランキング