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【津田俊樹のスポーツ茶論】批判は理解できるが、あえて「大学駅伝ファースト」

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【津田俊樹のスポーツ茶論】
批判は理解できるが、あえて「大学駅伝ファースト」

 マスコミを意識した手法に距離を置く向きがある。東海大の両角速(もろずみ・はやし)監督は出雲を制しても「遊びじゃないから」と闘争心をあらわにした。

 練習方法はもちろん、選手の育成、人心掌握術などチームそれぞれである。個性的で誇り高く、一言一句に発信力がある。

 背負っているものが違うのかもしれない。大学駅伝の沿道に人垣ができ、出場校の数えきれないほどの幟(のぼり)がはためくのは当たり前となった。

 予選会を突破した東京都内の大学のキャンパスには「箱根駅伝出場」のボードが掲げられ、一般学生の応援を喚起している。

 少子化の波に翻弄される私立大学経営陣にとって、自らをアピールする絶好の機会である。監督、スタッフ、選手へのプレッシャーは想像に難くない。

 弊害として、卒業後、心身ともに抜け殻となり、志半ばで第一線から退き、燃え尽きてしまうケースがある。

 「長い時間をかけて大事に育てる意識を忘れないでほしい」

 日大時代に箱根路を走り、男子マラソンで五輪3大会出場(1968年メキシコ、72年ミュンヘン、76年モントリオール)の宇佐美彰朗・東海大名誉教授は警鐘を鳴らす。

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