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【産経抄】危機の対馬、国境の島では今も昔も外国の脅威 11月4日

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【産経抄】
危機の対馬、国境の島では今も昔も外国の脅威 11月4日

 10月29、30両日付小紙朝刊が掲載した「異聞 防人の島・対馬」は、朝鮮半島と向き合う日本海の要衝、対馬の危機的状況を活写していた。従来も指摘されてきた不動産購入などによる事実上の「韓国領化」の恐れだけでなく、じわりと中国の進出も始まっているのだという。どこか元・高麗連合軍による元寇を連想させる。

 ▼「ムクリコクリが来るぞ」。聞き分けのない子供を脅かすこの言葉は、蒙古(ムクリ)と高句麗(コクリ)に由来する。「対馬では男はみな撲殺され、女は手に綱を通され、船べりにつるされた」(日蓮)。その暴虐と非道は後世の想像を絶する。

 ▼歴史作家で徳島文理大教授の八幡和郎さんによると、元寇は「現実の来襲のときにはむしろ(高麗が元を)けしかけたのだし、主力でもあった」(『誤解だらけの韓国史の真実』)。長崎県立対馬高校の寮歌の歌詞には「文永の役とむらえば 恨みは長し七百年」との部分もある。

 ▼国境の島では今も昔も、外国の脅威は目の前にある当たり前の現実なのである。そんな中で、たかぎ七彦さんの漫画『アンゴルモア 元寇合戦記』が、とにかく面白いと評判である。文永の役での対馬の日本勢の奮戦を描いた作品で、現在8巻まで刊行され、アニメ化も決まった。

 ▼対馬には古代の史跡や元寇戦跡、独特の風土はもちろん、江戸時代に将軍家に献上された寒ブリや、アマダイ、ノドグロなど豊かな海産物がある。韓国人や中国人の観光客ばかりに楽しませるのは、あまりにもったいない。ぜひ一度訪れてほしい場所である。

 ▼直接足を運ぶのが難しければ、通販を利用して対馬の物産を購入するのもいいだろう。対馬に限らず、多くの離島で過疎と高齢化が進む。まずはできることから始めたい。

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