産経ニュース

【主張】NY車突入テロ ISの誘い遮断へ全力を

ニュース コラム

記事詳細

更新

【主張】
NY車突入テロ ISの誘い遮断へ全力を

10月31日、米ニューヨーク・マンハッタンで、自転車道に突っ込んだとみられる車を調べる警官(ロイター) 10月31日、米ニューヨーク・マンハッタンで、自転車道に突っ込んだとみられる車を調べる警官(ロイター)

 米ニューヨーク・マンハッタンで、ピックアップトラックが自転車用の道路に突っ込み、通行人ら約20人が死傷した。

 運転していた中央アジア・ウズベキスタン出身の男が逮捕された。イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)のネット上の動画に触発され実行したという。

 車両を使った無差別殺傷のテロで、通行人の多い10月31日のハロウィーンの日をねらった。いかなる理由があったとしても、卑劣なテロは絶対に許されない。

 欧州を中心に車両テロが相次いでいる。昨年7月、フランス南部ニースで、トラックが花火見物の群衆に突入し大惨事となった。

 「凶器」となる車は、爆発物などと異なり入手が容易である上、単独でも実行できるため、事前の摘発は極めて難しい。

 ニースのテロ以降、ニューヨーク市警も大規模なパレードや集会の際には車両テロを警戒していたが、24時間通行人を見守るのは事実上不可能だろう。過激思想へ感化させない努力が重要である。

 今回のテロは、ISがネット上で示す「手口」通りに実行されたことに注目すべきだろう。トラックからは、ISは「永遠に続く」とのメモもみつかった。

 拠点だったイラク北部のモスルと、「首都」と称したシリア北部のラッカを失い、ISは弱体化した。それでもなお、ISの過激思想がネット上を闊歩(かっぽ)していることを重くみる必要がある。

 こうした行為が、イスラム教への偏見を助長し、宗教上の対立をよりあおることも心配だ。

 行政や地域の指導者、教育者、イスラム教指導者らは、全力を挙げて、こうした当たり前の理屈を説くことが必要である。

 事件を受け、容疑者の出身国であるウズベキスタンのミルジヨエフ大統領は、直ちに捜査協力を表明した。

続きを読む

このニュースの写真

  • NY車突入テロ ISの誘い遮断へ全力を
  • NY車突入テロ ISの誘い遮断へ全力を
  • NY車突入テロ ISの誘い遮断へ全力を

「ニュース」のランキング