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【日曜に書く】ウオーキングのすすめ 論説委員・鹿間孝一

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【日曜に書く】
ウオーキングのすすめ 論説委員・鹿間孝一

 スポーツ庁は、週1回以上のスポーツ実施率を65%程度まで引き上げることを目標にしている。とくに運動不足を感じながら忙しくて時間の取れない働き盛りの世代に、スポーツに親しんでもらう環境整備が必要である。国民の健康増進は、医療費の抑制にもつながる。

 そこで「スニーカー通勤」や「歩きやすい服装」を推奨して歩く機会を増やし、1日にプラス1000歩(約10分)を目標にしてもらおうというのだ。ちなみに1日の平均歩数は男性が7194歩、女性が6227歩という。

 会見した鈴木長官もスーツにスニーカー姿だった。わが意を得たり、である。それにスニーカー通勤は、映画で見たニューヨーカーのようで、さっそうとして格好いいではないか。

 ◆歩けば効用あり

 作家で評論家の海野弘さんは「足が未来をつくる-〈視覚の帝国〉から〈足の文化〉へ」(洋泉社新書y)で、歩くことの文化的意味を説いている。

 テレビによって世界の果てまでを同時的に見ることができ、インターネットであらゆる情報が手に入る。現代はあまりに視覚中心の社会になってしまった。さらに交通手段の発達もあって人間は歩かなくなった。

 「見」という字を分解すると、目に足がついている。目だけでは見ているとはいえない。

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