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【主張】街の書店 「伴侶」に出会う季節です

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【主張】
街の書店 「伴侶」に出会う季節です

 あの「わくわく感」が遠のいていくのかと思うと、やはり残念だ。

 日本きっての古書店街、東京の神田神保町では今、読書週間に合わせて恒例の「古本まつり」(11月5日まで)が開かれており、未知の本との思わぬ出会いを求める人らでにぎわっている。

 古書、新刊の別を問わず、書籍とのわくわくするような出会いは書店をふらりとのぞく醍醐味(だいごみ)でもある。だが書店の減少に一向に歯止めがかからない。

 日本出版インフラセンターによると、今年3月時点の全国の書店数は約1万4千店で、この10年で2割以上も減っている。

 国民の活字離れや雑誌の販売不振、郊外型大型店の進出、ネット購入や電子書籍の市場拡大などが中小書店の経営を圧迫し、撤退を余儀なくしているのだろう。

 ネット購入や電子書籍にも多くの利点があり、それらを活用して読書にいそしむのは大いに結構なことではある。その一方で、目当ての本を探すだけでなく書棚のあちこちに目を遊ばせるのを至福の時間としてきた世代には、街の本屋さんが次々と姿を消していく現状は寂しい限りである。

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