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【産経抄】読書週間に朝日新聞の報道のあり方を問う2冊 マスコミが外部から検証・批判される時代性 10月28日

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【産経抄】
読書週間に朝日新聞の報道のあり方を問う2冊 マスコミが外部から検証・批判される時代性 10月28日

 27日から恒例の読書週間が始まった。同日付小紙朝刊の2、3面では、これに合わせて16冊の書籍が写真入りで紹介されていた。さてどんな種類の本かと眺めると、うち2冊が朝日新聞の報道のあり方を問うたものだった。ある意味で、大変な人気者である。

 ▼タイトルはそれぞれ刺激的だ。一つは『朝日新聞がなくなる日 “反権力ごっこ”とフェイクニュース』(ワニブックス)で、もう一つは『徹底検証「森友・加計事件」 朝日新聞による戦後最大級の報道犯罪』(飛鳥新社)である。マスコミが外部から検証・批判される時代性を表している。

 ▼特に、後者の「はじめに」の書きだしは印象的だ。「安倍晋三は『報道犯罪』の被害者である。(中略)森友学園、加計(かけ)学園問題は、いずれも安倍とは何ら全く関係のない事案だった」。正否の判断は読者に委ねるが、報道とは何だろうかと考えさせられる。

 ▼事実を伝えることが第一であるべき報道が、政治目的を達成するためへとすり替わってはいないか。始めたキャンペーンが空疎なものだと分かっても、惰性で続けてはいないか。好き嫌いで正邪善悪を決め付けてはいないか。小紙も含め、マスコミに反省すべき点は数多い。

 ▼一方、27日付朝日朝刊を開くと「首相、『森友・加計』は沈黙」という記事が目に飛び込んできた。安倍首相が衆院選街頭演説でモリカケに言及しなかったことが不服らしいが、そんな自分たちの報道姿勢に厳しい視線が向けられている自覚はないようである。

 ▼マスコミで主流の意見、論調とインターネット上で「常識」とされている見解の乖離(かいり)が気になる。一部の新聞、テレビが増幅するマスコミ不信の大波に、小紙まで巻き込まれるのは御免被りたいのだが。

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