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【主張】日本版GPS 五輪での革新的な活用を

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【主張】
日本版GPS 五輪での革新的な活用を

 日本版GPS(衛星利用測位システム)構築に向け、政府の準天頂衛星「みちびき」4号機が種子島宇宙センター(鹿児島県)からH2Aロケットで打ち上げられた。1~3号機と合わせた4基体制での本格運用が来春からスタートする。

 日本が独自に人工衛星による測位システムを持つことは、安全保障の観点からも極めて重要な意味を持つ。それを維持していくために、官民をあげて精度の高い位置情報を新産業の創出につなげる必要がある。

 米国が軍事用に開発したGPSは、カーナビゲーションやスマートフォンに利用され、現代社会を支えるインフラのひとつになっている。ただし、米国のGPS衛星には日本付近が手薄になる時間帯があり、位置情報には10メートル程度の誤差がある。

 みちびきはこれを補完する衛星で、アジア太平洋の上空を8の字の軌道を描いて周回する測位衛星のうち1基は必ず、日本列島のほぼ真上(準天頂)を飛行する。4基体制のみちびきとGPSを一体で運用し、専用の受信機を使えば位置情報の精度は誤差6センチまで向上する。

 この精度を、どう使いこなすかが知恵の絞りどころだ。今のところ、車の自動運転、農作業や土木・建築作業の無人化、ドローンによる配送などの利用法が想定されている。災害現場の状況把握や的確な救助活動にも生かしたい。

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