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【主張】IS「首都」陥落 再び跋扈許さぬ枠組みを

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【主張】
IS「首都」陥落 再び跋扈許さぬ枠組みを

 イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)が首都と称したシリア北部のラッカが陥落し、「疑似国家」としてのISは崩壊した。

 イラクにも及んだテロ組織の支配地が消滅する意義は大きい。

 ただ、この集団の本質は、爆弾テロなどの無差別殺人や公開処刑をためらわぬ暴力的過激主義である。その脅威が取り除かれたわけではない。各国は長期的な過激主義との戦いを覚悟せねばなるまい。

 「国家」を失ったことで、欧州諸国などから参加していた外国人戦闘員が母国に戻り、新たな「テロ予備軍」となる恐れがある。東南アジアで拠点作りを進めていることにも警戒を怠れない。

 ISは、インターネットを駆使し、過激思想を世界中にまき散らした。これに共鳴し、テロリストとなった者も少なくない。こうした拡散を食い止める方策を講じる必要もあるだろう。

 関係各国の政府はもちろん、イスラム教の宗教指導者らにも、過激思想に感化されぬよう呼びかけを強めてもらいたい。

 イラク、シリアからISが消えることで民族や宗教・宗派の異なる各勢力の「共通の敵」はなくなる。これまで収まっていた対立が改めて先鋭化することがあってはならない。

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