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【産経抄】そこの若者、スマホいじってるのは、新聞読むのはオッサン臭いから? 10月16日

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【産経抄】
そこの若者、スマホいじってるのは、新聞読むのはオッサン臭いから? 10月16日

秋の新聞週間をPRするグッズを受け取る女性=大阪市中央区 秋の新聞週間をPRするグッズを受け取る女性=大阪市中央区

 「僥倖(ぎょうこう)としか言いようがない」「望外の結果です」。今をときめく将棋の中学生棋士、藤井聡太四段は、対局後のインタビューで使う難しい言葉も話題になった。小学生の頃から毎日、学校から帰ると新聞に目を通していたそうだ。なるほど、圧倒的な語彙(ごい)力にも納得がいく。

 ▼「新聞週間」が始まった。各紙で著名人が新聞の魅力や効用を語ってくれている。もっとも、新聞の購読者が減り続けているのは、事実である。なぜそうなるのか、考える1週間であってもいい。

 ▼そこで思い出されるのは、平成14年に87歳で世を去った「超辛口」のコラムニスト、山本夏彦さんである。とりわけ、新聞に対する批判は激烈を極めた。「わかりにくい言葉を読者にわかるように翻訳するのがジャーナリストの仕事なのに、それをしないというよりする気がない。または出来ないのである」。耳が痛いとしか、言いようがない。

 ▼「明治の昔は読むのを禁じる家庭が多かった。なぜ禁じたかというと、新聞はうそを書く、うそでないまでも誇張して書く。好んで醜聞をあばく」。今年の新聞週間標語は、「新聞で 見分けるフェイク 知るファクト」である。「うそ」ではない「事実」のみを書いているのか、改めて自戒したい。もっとも夏彦翁はその前に、カタカナ語に閉口しているだろうが。

 ▼若者の「新聞離れ」の背景には、インターネットの普及が挙げられてきた。スマートフォンをいじってばかりいるのには、別の理由もあるらしい。「新聞を持ち歩くのは、かっこ悪い」「電車の中で読むのは、オッサン臭い」というのだ。

 ▼小欄なら、新聞を熟読している若い女性を見かけたら思わず見ほれてしまう。これが「オッサン臭い」ということか。

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