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【アイ・ラブ・ニューヨーク】トランプ政権ならではの不法移民対策と便乗詐欺の現状とは

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【アイ・ラブ・ニューヨーク】
トランプ政権ならではの不法移民対策と便乗詐欺の現状とは

トランプ米大統領(AP) トランプ米大統領(AP)

 「われらヒスパニック系を狙い撃ちにした『ICE詐欺』が相次いで困っている…」。なじみの飲食店で働くメキシコ出身のホルヘさんが、こぼしているのを耳にした。

 「ICE」とは、国境を越えた違法な取引や人の移動を取り締まる、米移民・関税執行局を指す。

 同詐欺では、ヒスパニック系移民が突然、「ICEの捜査官だ。在留許可証を提示しろ」と呼び止められる。在留許可証を携行していなかったり、期限が切れていたりすると、「今回は見逃してやるから、罰金を現金で支払え」と命令される。

 「現金を捜査官に払う」という法執行が存在するはずがないのだが、英語が不自由なヒスパニック系を中心に、「移民に厳しいトランプ米大統領の新しい措置だろう」とだまされる。

 トランプ政権下で本国に強制送還された移民の数はオバマ前政権の前年同期実績を下回る(9月上旬時点)。その構成を見ると、前政権が犯罪者を狙ったのに対して、現政権は社会保障番号の偽造や在留許可の期限切れといった比較的軽微な刑事案件が中心だ。

 トランプ氏が治安回復の一環として掲げる「不法移民の取り締まり」。その本質が、「低賃金で働く移民と競合する、低所得の労働者を保護する経済政策」(ホルヘさん)であることが浮き彫りになってきた。(松浦肇)

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