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【正論】風に流される「気分」民主主義 社会学者 関西大学東京センター長・竹内洋

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【正論】
風に流される「気分」民主主義 社会学者 関西大学東京センター長・竹内洋

竹内洋氏(栗橋隆悦撮影) 竹内洋氏(栗橋隆悦撮影)

 ≪「政権選択」でうっちゃり狙う≫

 衆議院が9月28日解散された。直後の世論調査では、解散に理由が乏しく納得できないとするものが多かった。しかし、支持政党調査では、自民党支持の割合がもっとも多かった。

 安倍晋三首相が解散に打って出たのは、森友・加計問題隠しなどの解散批判が出ても、選挙には勝てると踏んでのものであろう。たしかに、民進党は不倫疑惑で離党した山尾志桜里氏問題と離党者続出でガタガタ。小池新党も準備が整っていなかった。

 ここまでは自民党の策略勝ちだった。しかし、「敵」もさるもの。民進党を解党して希望の党と合流させるというなりふりかまわぬ技をくりだしてきた。禁じ手まがいを使ってのうっちゃりを狙いだしたわけである。

 小池新党から当初、予定していた候補のほとんどはこれまで政治経験のないアマチュア。国政議員候補となると選挙民も支援に二の足を踏むだろう。民進党現職議員を組み入れれば、現職の政治家を擁立できる。なによりも両方合併すれば、過半数を目指せる候補者数になると考えたのであろう。

 そうすれば「政権選択選挙」として「風」をおこし、「風」に乗れる。「風が吹けばテレビは(視聴率が上がり)儲(もう)かる」から、テレビは大騒ぎして“追い風”になってくれる。そういう思惑のはずだったろう。

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