産経ニュース

【正論】与党圧勝でも不満鬱積の恐れ 日本の「節目」を前にした選挙、勢いだけの決着は防ぐべきだ 京都大学大学院教授・中西寛

ニュース コラム

記事詳細

更新

【正論】
与党圧勝でも不満鬱積の恐れ 日本の「節目」を前にした選挙、勢いだけの決着は防ぐべきだ 京都大学大学院教授・中西寛

京都大学大学院教授・中西寛氏 京都大学大学院教授・中西寛氏

 安倍晋三首相が突然吹かせた解散風が民進党の分裂を後押しし、小池百合子東京都知事が自ら率いる「希望の党」なる新党の結成をもたらした。この動きが日本政治を巻き込む大旋風となるのか、一時のつむじ風で終わるのかはまだ分からない。

 しかし日本と並んで安定していると見なされていたドイツで行われた総選挙の結果を見ると、西側諸国の水面下には変化を求める“政治的マグマ”が存在していることは確かであり、日本でもこの波が顕在化する可能性はある。

≪不安定さを映し出した欧州選挙≫

 首相在任12年のメルケル氏率いるキリスト教民主同盟(CDU)は得票率33%と1949年以来最低となり、連立を組む社会民主党(SPD)も21%と戦後最低に沈んだ。右派の「ドイツのための選択肢」(AfD)は13%を獲得して第3党となり、2013年の結党以来初めて国会に議席を獲得した。

 メルケル首相は自由民主党(FDP)、緑の党との連立(シンボルカラーがジャマイカの三色旗と同じことからジャマイカ連合と呼ばれる)の結成を目指し、交渉を開始した。

続きを読む

「ニュース」のランキング