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【正論】北朝鮮の恫喝に曝され、核の恫喝に屈すれば、日本は近代国家たり得ない 東洋学園大学教授・櫻田淳

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【正論】
北朝鮮の恫喝に曝され、核の恫喝に屈すれば、日本は近代国家たり得ない 東洋学園大学教授・櫻田淳

櫻田淳・東洋学園大学教授 櫻田淳・東洋学園大学教授

 日本列島を飛び越す2度のミサイル発射や6回目の核実験を経て、この1カ月あまりの間、北朝鮮情勢の一層の緊迫が語られてきた。日本にとって北朝鮮情勢に絡む「最悪事態」とは「朝鮮半島が火を噴き、日本も火の粉を被(かぶ)る」事態を指すのか。それとも「北朝鮮が核・ミサイル開発を成就させ、絶えず日本が北朝鮮の恫喝(どうかつ)に曝(さら)されるようになる」事態を指すのか。この点はきちんと考えておいた方が宜(よろ)しかろうと思われる。

 一般的には、「最悪事態」は、前者の事態を以(もっ)て語られるかもしれないけれども、日本の人々は、後者の事態を耐えることができるのであろうか。

 ≪米国の信条に対する敵意の表明≫

 目下、ドナルド・J・トランプ大統領下の米国政府が示す対朝姿勢の背景にあるのは、「北朝鮮から核の脅迫を受けながら生きる事態を米国は甘受しない」という認識である。そもそも、北朝鮮は中露両国と同様、カール・A・ウィットフォーゲル(歴史学者)が呼ぶところの「東方的専制主義」(oriental despotism)の様相を色濃くする国家である。こうした「専制主義」の相貌を持つ北朝鮮は、「(核攻撃手段の誇示によって)米国本土までが阿鼻叫喚(あびきょうかん)の地獄と化した」という類いの言辞を折々に披露している。

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