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【日曜に書く】北朝鮮に脅され〝人質〟に取られたオリンピック 論説委員・佐野慎輔

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【日曜に書く】
北朝鮮に脅され〝人質〟に取られたオリンピック 論説委員・佐野慎輔

 「もし安全上の懸念を理由に参加しないとなれば、北朝鮮の脅迫に屈することになる」。朝鮮日報日本語版は、そうなった場合、金正恩朝鮮労働党委員長の「最も望む結果となる」として国際社会の結束を訴える。

 やっかいな“飛び道具”は、近隣諸国の安全とともに、世界最大のスポーツイベントの存在をも危うくする。

 IOCは北朝鮮との交渉の窓口を一本化、文政権の口出しを抑えたと聞く。そのうえで、北朝鮮に国際審判員の派遣を要請し、選手の参加資格取得を後押しする。平昌大会に選手団を派遣するとなれば、乱暴なことはしてこないとの計算だろう。

 逆に選手団派遣を取りやめたなら、何かが起こる合図となるのか。現実は、金正恩氏の思惑に委ねられている。

 事態は、2020年東京大会にも関わる。『オリンピックの身代金』は一方で、犯人逮捕に動く人々の姿を描く。日本は、あらゆる手段を講じて、北の暴発を封じなければならない。(さの しんすけ)

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