産経ニュース

【主張】メルケル独政権 「欧州の要」引き続き担え

ニュース コラム

記事詳細

更新

【主張】
メルケル独政権 「欧州の要」引き続き担え

24日、ドイツ・ベルリンで、連邦議会選挙後に笑顔を見せるメルケル首相(AP) 24日、ドイツ・ベルリンで、連邦議会選挙後に笑顔を見せるメルケル首相(AP)

 ドイツの連邦議会選挙でキリスト教民主・社会同盟が第一党を維持し、メルケル首相は4選を確実とした。

 だが、議席数を大幅に減らし、連立交渉は難航が予想される。

 欧州は近年、債務危機や大量の難民流入、相次ぐテロ、英国の欧州連合(EU)離脱といった試練に見舞われた。

 大国ドイツは問題解決への指導力を求められ、メルケル氏は12年間、舵(かじ)取りを担ってきた。引き続き、欧州のリーダーとしての役割を期待したい。

 それには、手足を縛られない連立政権作りを円滑に進めることが求められよう。

 選挙では、排外的主張が問題視される新興右派政党「ドイツのための選択肢」が支持を広げ、第三会派に躍り出た。メルケル政権が進めた難民受け入れを批判し、既成政党への不満の受け皿となったかたちだ。

 不安を伴う結果であることは否めない。EU統合強化に向けて、楽観は許されない状況であるともいえよう。

 欧州は各国で、自国第一・反EUを唱える大衆迎合主義(ポピュリズム)的な政治勢力が台頭し、一時はEU自体が崩壊の危機にあるとの認識も広がった。

 だが、フランス大統領選では、EU重視のマクロン氏がEU離脱を問う国民投票実施を公約に掲げた極右「国民戦線」のルペン氏を大差で退け、世界は安堵(あんど)した。

 大統領に就任したマクロン氏が真っ先に行ったのが、メルケル氏との間でのEU統合強化に向けた独仏連携の確認である。

続きを読む

このニュースの写真

  • メルケル独政権 「欧州の要」引き続き担え

「ニュース」のランキング