産経ニュース

【風を読む】対中経済外交でG7の結束を 論説副委員長・長谷川秀行

ニュース コラム

記事詳細

更新

【風を読む】
対中経済外交でG7の結束を 論説副委員長・長谷川秀行

 日米欧の措置に通底するのは、経済と軍事が結びつく中国の国家戦略への警戒だ。中国企業が先進国企業の買収に動く例が増えている背景に、民間技術の軍事利用を目指す国家の意思が透けてみえるからである。

 ならばこれを先進7カ国(G7)で取り上げてはどうか。

 5月のG7サミットでは、撤廃すべき貿易慣行として「強制的な技術移転」を共同声明に例示した。対中進出する外資系企業に対し中国当局が行っているとされる問題を指すのだろう。

 これに加えて中国による企業買収でも危機感を共有する。議論を積み重ねてG7の結束を強めれば、中国の覇権主義的傾向を牽制(けんせい)する圧力となろう。

 中国は今回の米国の措置を保護主義だと批判している。米国が有効に反論するためにも日欧との協調には意味がある。米国が孤立化を深めぬよう働きかけるのは日本の役割でもある。

「ニュース」のランキング