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【主張】「小池新党」 異なる旗を掲げられるか

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【主張】
「小池新党」 異なる旗を掲げられるか

16日、若狭勝衆院議員(右)が主宰する政治塾に招かれ、握手する東京都の小池百合子知事=東京都内 16日、若狭勝衆院議員(右)が主宰する政治塾に招かれ、握手する東京都の小池百合子知事=東京都内

 既成政党とはどこが異なり、国民のためにどのような政策を実現しようというのか。

 新たな党を結成して衆院選に臨む以上、その旗幟(きし)を鮮明にすることが求められる。

 小池百合子東京都知事の側近である若狭勝衆院議員と、先に民進党を離党した細野豪志元環境相らが、衆院解散が見込まれる臨時国会の召集に先立ち、新党を結成する構えを見せている。

 政界では野党第一党や「第三極」と呼ばれる勢力の隆盛と衰退が続く。その残滓(ざんし)だという印象をぬぐえるか、何を新味に看板政策を掲げるかが鍵となろう。

 もとより、有権者がその違いを峻別(しゅんべつ)できる材料を提供しなければならない。限られた時間で、どこまで党の理念や基本政策を打ち出せるかの勝負である。

 若狭、細野両氏のこれまでの発言からは、自民党にも民進党にも投票したくない有権者の「受け皿政党」にしたい思いがみえる。

 政治戦術としては認められるが、東京都議選で圧勝を収めた小池氏の知名度に依存し、目新しさを振りまくばかりの「選挙互助会」では見透かされる。

 知りたいのは、国の存立にかかわる安全保障政策や憲法9条に対する姿勢である。新党に限らず、衆院選で当選した議員は直ちに、核・ミサイルを振りかざす北朝鮮の脅威から国民を守り抜く責務を担うことになるからだ。

 細野氏は、新党が集団的自衛権の行使を容認するとの見通しを示した。現実的姿勢は歓迎するが、鵜呑(うの)みにしてよいだろうか。

 新党には細野氏を含む民進党を離党した議員が参加する。民進党議員として、集団的自衛権の限定行使を容認した安全保障関連法を「憲法違反」と批判してきた。彼らは採決では反対票を投じた。

 国民の安全を高める法律の成立や運用を妨げる一員だったことは、離党しても消えない。誤った判断だったと認め、反省を表明してはどうか。そこで口をつぐむなら、信頼性を欠く。

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