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【正論】「加計」批判にみる危うさ 「証拠主義」無視など「礼節の欠如」が日本にも生じている 東洋大学教授・竹中平蔵

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【正論】
「加計」批判にみる危うさ 「証拠主義」無視など「礼節の欠如」が日本にも生じている 東洋大学教授・竹中平蔵

東洋大学教授・竹中平蔵氏(小松洋撮影) 東洋大学教授・竹中平蔵氏(小松洋撮影)

≪深刻になった「礼節の欠如」≫

 アメリカのコミュニケーション会社ウェーバー・シャンドウィック社などが、面白い調査を行っている。キーワードはシビリティ(civility)、すなわち「節度、礼節」である。

 昨年の調査結果によると、アメリカ人の95%は civility に問題があると認識しており、74%がここ数年で civility が低下したことを指摘している。そして政策に関する問題で、全体の76%の人々が、 incivility(礼節の欠如)が有効な政策論議を妨害していると認識している。

 言うまでもなくこれは、トランプ政権の誕生と結びついている。トランプ流のツイッターでの一方的で扇動的な発言には、エビデンス(証拠)に基づき政策を真摯(しんし)に議論する姿勢が欠如している。

 また、相手の主張に耳を貸しつつ建設的な議論をするという基本的なマナー(礼節)が見られない。しかしこうした姿勢が、今の社会に不満を抱えている人々の共感を呼び、現体制に心情的に反発する社会的な流れを生み出した。

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