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【一筆多論】なぜ自由と民主主義を掲げる「海の国」が抑止力を持つことを、危険だと決めつけるのか 宇都宮尚志

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【一筆多論】
なぜ自由と民主主義を掲げる「海の国」が抑止力を持つことを、危険だと決めつけるのか 宇都宮尚志

 1902年に締結された日英同盟で英国の後ろ盾を得た日本は、日露戦争に勝利し、第一次世界大戦では連合国側に立って参戦、青島や南洋諸島のドイツの拠点を攻略した。

 外交官だった岡崎久彦氏は常々、「近代史の上で日本国民が真に安全と繁栄と自由を享受したのは、日英同盟の20年間と日米安全保障条約の時代である」と指摘し、海洋を支配する「アングロ・アメリカン世界」との連携の重要性を説いた。

 かつて英国が七つの海を制したのは、強力な海軍力と外交力、自由を重んじる理念があったからだ。

 その英国は米国との「特別な関係」を通じた核保有国である。国内で核戦力削減の声が高まる中、英下院は昨年、同国が保有する潜水艦発射型戦略核ミサイル「トライデント」の更新を可決した。メイ首相は「ロシアと北朝鮮の脅威から英国を守るだけでなく、同盟国や世界にとって重要だ」と述べ、核抑止力を維持する姿勢を明らかにしている。

 日本は英国との結びつきを通じて、その国際感覚とグローバルな戦略的思考を学ぶべきである。

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