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【一筆多論】なぜ自由と民主主義を掲げる「海の国」が抑止力を持つことを、危険だと決めつけるのか 宇都宮尚志

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【一筆多論】
なぜ自由と民主主義を掲げる「海の国」が抑止力を持つことを、危険だと決めつけるのか 宇都宮尚志

 ドイツの政治学者、カール・シュミットは「世界史は陸の国に対する海の国の戦い、海の国に対する陸の国の戦いの歴史である」と述べた。

 地政学的な考察からすれば、日米など「海の国」は開放的で自由主義を重んじ、同盟関係を重視する傾向が強いのに対し、中露など「陸の国」は排他的で専制主義だとされる。

 北朝鮮をめぐる日米韓と中露の対立は、まさしくこの構図を映し出した。

 中露には、北朝鮮を“先兵”にして米国にアジアからの撤退を迫り、日米韓の分断を図る狙いが根底にある。このため北朝鮮の崩壊を望まない。国連安全保障理事会の北朝鮮制裁決議案が採択されたが、中国は最後まで石油の全面禁輸には応じなかった。

 日米は北朝鮮包囲網を構築するため、今こそ国際社会と連携を強めることが重要だ。その意味で、日本が同じ「海の国」である英国と安保協力を進めることになったのは意義深い。

 8月末、北朝鮮が中距離弾道ミサイル「火星12」の発射実験を強行した直後、メイ英首相が訪日。「安全保障と繁栄のパートナーシップを次の段階へと引き上げる」と謳(うた)った共同文書を発表し、日英関係を「準同盟」に位置づけた。

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