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【主張】アメリカザリガニ 自然界に放すのはやめて

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【主張】
アメリカザリガニ 自然界に放すのはやめて

 こうして日本固有のいろいろな生物が水辺の生態系から消えていく。ペットとしても人気のあるアメリカザリガニが、これだけの悪さをするのは、彼らが外来生物であるからだ。原産地では天敵も多く、むやみに増えることはないが、日本などの新天地では、歯止めのかかる仕組みがない。

 日本には昭和5年ごろから入ってきていたが、近年の農薬使用の減少などで急速に増えだした。分布の拡大には、ペットや飼育観察用のザリガニの放出が関係しているとみられている。

 ザリガニのために良かれと思っての「善意の放流」が、里地の池沼や小川をはじめ、都会の公園の池の中の生態系を破壊する。温暖化も作用して冬眠することなく活動する例もある。

 アメリカザリガニ食を勧める声もあるが、寄生虫がいる場合も考えて十分な加熱と調理器具を別にするなどの注意が必要だ。

 繰り返すが、アメリカザリガニを自然界に放してはいけない。学校や家庭での指導の徹底も期待したい。

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